
英語学習や教材が面白くなくて、いつも三日坊主。
これを10年以上繰り返して英語力が伸びません。

英語学習者の皆さん、つまらない教科書や買ったまま本棚に眠っている教材たちにうんざりしていませんか。
この記事では、面白くわかりやすいミーム(meme)を使って楽しく英語を学習する方法をお伝えします。
ミームとは
ケンブリッジオンライン辞書によると、an idea, image, video, etc. that is spread very quickly on the internet
つまり、SNSなどで急速に拡散され、バズっている面白いアイデアのことです。
ミームは何より面白い。そして、短くわかりやすい生きた英語で書かれているので、ミームに慣れ親しむと、勉強している感覚なく楽しく英語が身に付きます。
今回はミーム界の王者、チャックノリスに関するミームを紹介します!
チャックノリスは、1970年代の映画の中で、ブルースリーと戦った俳優さんです。
「チャックノリスが玉ねぎを泣かせる」等の彼の「最強伝説」にまつわるミームが数多くあります。
中毒的な面白さがあります。紹介していきますね。

はじめに:チャック・ノリス・ファクトって何?

チャック・ノリス:俳優、武道家、そしてインターネットミームのレジェンド
チャック・ノリス、本名カルロス・レイ・ノリス・ジュニアは、その印象的な武道のスキルと映画やテレビでのキャリアで世界的に知られるアメリカの俳優であり、武道家です。
2025年現在85歳ですが、本人いはく心身ともに48歳だそうで、非常に若々しく健康的です。
https://www.instagram.com/chucknorris

お肌のはりや健康的な肉体を見ると、確かに85歳にしては非常に若いですね。びっくりしました。
さすがレジェンド!

チャック、いいな~。永遠のヒーロー!
武道家としての経歴

ノリスは空手の分野で卓越した成績を収め、複数の武道スタイルで黒帯を保持しています。
彼はタン・スードー(唐手道)で世界チャンピオンになり、自身の武道学校「チョン・クック・ドー(Chun Kuk Do)」を設立しました。
彼の武道への献身と専門知識は、後のアクション映画スターとしてのキャリアの基礎を築きました。
俳優としての経歴
1970年代にブルース・リーの『ドラゴンへの道』で悪役として登場し、映画界でのキャリアをスタートさせました。
その後、彼は数多くのアクション映画で主役を演じ、『デルタ・フォース』や『地獄のヒーロー』シリーズなどでその地位を確立しました。
テレビでは、人気シリーズ『炎のテキサス・レンジャー』で主役のコーデル・ウォーカーを演じ、1993年から2001年まで放送され、彼の名声を確固たるものにしました。

チャックノリスのミームがSNSやYoutube界隈で多いなぁと思って調べたら、ブルースリーとコロッセオで死闘を繰り広げた金髪のファイターのことだったのかと再確認。英語圏では、彼はレジェンドとして、今もなお非常に愛されています。
チャック・ノリス・ファクト:インターネットミームの起源と人気の理由


私は仕事後はイギリス人の夫と英語で動画を見ているんですが、政治経済の話などは疲れた時はもういい、となるのですが、チャックノリスのミームだけは苦労なしにすぅーっと入ってきて面白かったんです!
「チャック・ノリス・ファクト」とは、チャック・ノリスの超人的な力、不屈の精神、そしてありえないような偉業をコミカルかつ誇張して表現したジョークのインターネットミームです。
これらの「ファクト」は、現実離れした内容であるにもかかわらず、まるで真実であるかのように語られるのが特徴です。

チャックノリスのミームは英語圏でとても有名。一番人気のあるミームの一つじゃないかな。英語を勉強したいならミームがおすすめ。
起源
「チャック・ノリス・ファクト」の起源は、2005年頃にさかのぼります。
最初は、ヴィン・ディーゼルのキャラクター、マーク・シンクレアの超人的な能力を誇張した「ヴィン・ディーゼル・ファクト」から派生したと考えられています。
しかし、ノリスのタフなイメージと、これまでの映画やテレビでの役柄が、この種の誇張されたジョークに非常に適していたため、「チャック・ノリス・ファクト」として瞬く間に人気を博しました。
初期のファクトは、インターネット掲示板やウェブサイトで共有され始め、その後ブログやソーシャルメディアを通じて爆発的に広まりました。

2005年のインターネット創世記に近いころから今日に至るまで、チャックノリスのミームは途切れることなく毎週のように更新されているよ。
最近ではチャックノリスはAIより強いというものが多い。

アマプラのドラゴンへの道で、ブルースリーとチャックノリスの伝説の死闘もみられますよ
人気の理由
チャックノリスのミームがここまで人気を博した理由はいくつかあります。
- 滑稽な誇張: 人間離れしたチャック・ノリスの能力をユーモラスに誇張することで、人々は笑いと楽しさを見出しました。
- 皮肉と尊敬の融合: 一方でノリスの強さやタフさへの尊敬(あるいは半ば呆れたような敬意)が込められており、彼が築き上げてきたイメージへの言及となっています。
- 普遍的なユーモア: これらのファクトは、特別な知識を必要とせず、誰でも理解できる普遍的なユーモアを含んでいました。
- 共有のしやすさ: 短く覚えやすい形式であったため、インターネット上で簡単に共有され、拡散されました。
「チャック・ノリス・ファクト」は、単なる一過性のジョークにとどまらず、チャック・ノリスという人物の文化的影響力を示し、彼をインターネットミームの殿堂入りさせた現象と言えるでしょう。

チャックノリスのミームのユーモアは比較的に日本人の笑いのツボに自然と入ると思います。彼のミームに沼っているネイティブスピーカーが多いのも笑える。

なぜチャック・ノリス・ファクトが英語学習に役立つのか?

チャック・ノリス・ファクトが英語学習に役立つ3つの理由

チャック・ノリス・ファクトは、単なるジョーク集ではありません。実は、英語の語彙力、表現力、そして文化的な理解を深めるためのユニークなツールとして活用できます。
語彙力アップ!面白い単語やフレーズの宝庫

チャック・ノリス・ファクトには、日常生活ではあまり聞かないけれど、知っておくと会話の幅が広がるような単語やフレーズが豊富に登場します。
誇張された表現が多いからこそ、印象に残る単語が多く使われているのです。

具体的な例:
- Roundhouse kick(回し蹴り): チャック・ノリスの代名詞とも言える技。アクション映画や武術の話題で出てくる可能性があります。
- Unstoppable(止められない): 彼の不屈の精神や圧倒的な強さを表現する際によく使われます。物事が「止められないほど勢いがある」状況を表すのにも使えます。
- Fear(恐怖): 「チャック・ノリスは恐怖を感じない、恐怖がチャック・ノリスを感じる」といったファクトがあり、抽象的な概念を学ぶのに役立ちます。
- Invincible(無敵の): 文字通り「誰も打ち負かすことができない」状態を表す形容詞です。ゲームや物語でもよく登場します。
- Logic(論理): 「チャック・ノリスは論理を必要としない、論理がチャック・ノリスを必要とする」といった形で使われ、物事の因果関係や推論について考えるきっかけになります。
- Gravity(重力): 物理現象を表す単語で、「チャック・ノリスが重力に逆らう」といったファクトで、科学的な単語もユーモラスに学べます。
これらの単語は、文脈の中で面白く覚えられるため、記憶に残りやすいという利点があります。
英語ならではの誇張表現とイディオムの理解

チャック・ノリス・ファクトは、誇張表現(Hyperbole)の宝庫です。
誇張表現とは、物事を実際よりも大きく、強く、あるいは極端に表現することで、ユーモアや強調を生み出す修辞技法です。
- 誇張表現の宝庫であること: 「チャック・ノリスはタマネギを食べるとき、タマネギが泣く」など、彼の力を極限まで高めて表現するこれらのファクトは、英語ネイティブがどのように物事を大げさに表現するかを理解するのに最適です。これにより、単語をそのままの意味で捉えるのではなく、「含み」や「ニュアンス」を読み取る力が養われます。これは英語の表現力を高め、より自然な英会話をする上で非常に役立ちます。
- 関連する慣用句やスラング: チャック・ノリス・ファクト自体が一種の慣用句のようなものですが、彼の「強さ」や「タフさ」に関連するスラングやイディオムも同時に学ぶと効果的です。
- Tough as nails: 「非常に頑丈な、タフな」という意味。チャック・ノリスを形容するのにぴったりです。
- Brave as a lion: 「ライオンのように勇敢な」という意味。彼の恐れ知らずのイメージと重なります。
- Kick butt / kick ass: 「圧倒する、打ち負かす」といった意味のスラングで、彼の「roundhouse kick」のイメージと結びつきます。
これらの表現は、英語圏の日常会話で頻繁に使われるため、ファクトを通して学ぶことで、より実践的な英語力が身につきます。

日本人は控えめにいうけれど、英語圏の誇張がどのくらい大げさかという感覚をつかむのにミームは最適♪
文化背景とユーモアのセンス

チャック・ノリス・ファクトは、単に言葉遊びにとどまらず、アメリカのポップカルチャーにおけるチャック・ノリスの位置づけを理解する上でも重要です。
- アメリカのポップカルチャーにおけるチャック・ノリス:
彼は1980年代から90年代にかけてのアクション映画のアイコンであり、タフで無敵のヒーローというイメージが確立されていました。ファクトは、この「強すぎるチャック・ノリス」というイメージを逆手にとったものであり、彼がどれだけ人気があり、愛されてきたかを示しています。ファクトを理解することは、アメリカのエンターテイメントやヒーロー像に対する人々の認識を垣間見ることにもつながります。 - ジョークの構造を理解することで、英語圏のユーモアのセンスを養う:
英語圏のユーモアは、日本のそれとは異なる部分が多くあります。チャック・ノリス・ファクトは、**「常識を逸脱した状況設定」と「真面目なトーンでの語り口」という、英語圏のジョークによく見られる構造を持っています。このジョークの構造を理解することで、英語ネイティブがどのような状況で笑い、何を面白いと感じるのか、その「感覚」**を養うことができます。これは、映画やテレビ番組、日常会話におけるユーモアをより深く理解するために不可欠なスキルです。
伝説のチャック・ノリス・ファクトで学ぼう!

チャック・ノリス・ファクトは、そのユーモラスな内容だけでなく、英語の表現や文法を学ぶための宝庫でもあります。いくつかの有名なファクトを取り上げ、それぞれの英語のポイントを解説していきましょう。

最新のミームから紹介します。
チャット GPT はチャックノリスにアドバイスを求めるのだ。
When Chuck Norris goes online, Chat GPT asks Chuck Norris for advice.
日本語訳:チャック・ノリスがオンラインになると、チャット GPT はチャック・ノリスにアドバイスを求めるのだ。

パソコンが90年代の非常に大きなものになっているのも笑えますね。
チャック様、脱帽!
チャック・ノリスは腕時計をしない。彼が今が何時かを決めるのだ。

Chuck Norris doesn’t wear a watch. He decides what time it is.
日本語訳: チャック・ノリスは腕時計をしない。彼が今が何時かを決めるのだ。
解説: このファクトのユーモアのポイントは、時間の概念そのものをチャック・ノリスが支配しているという誇張にあります。
通常、私たちは時計を見て時間を知りますが、このファクトでは、彼の存在自体が時間の基準であるかのように表現されています。
- “decides what time it is”:
- “decide”: 「決める、判断する」という意味の動詞です。
- “what time it is”: これは間接疑問文の形です。「何時か」という疑問の内容が、”decide” の目的語になっています。直接疑問文であれば “What time is it?” となりますが、文中に組み込まれると語順が「疑問詞 + 主語 + 動詞」となるのがポイントです。
- このフレーズ全体で、「彼が時間を決定する」という、常識を超えた力を示唆しています。
ベルが電話を発明した時、チャック・ノリスからの不在着信が3件あった。
When Alexander Bell invented the telephone, he had 3 missed calls from Chuck Norris.
日本語訳: アレクサンダー・ベルが電話を発明した時、彼はチャック・ノリスからの不在着信が3件あった。
解説: 電話が発明される前からチャック・ノリスが存在し、しかも電話を発明したベルにまで連絡を取ろうとしていた、という時空を超えた存在感を示すファクトです。
- “missed calls”:
- 「不在着信」や「着信履歴」を意味する名詞句です。携帯電話やスマートフォンの機能として非常によく使われる表現です。
- 例: “I have 5 missed calls.”(不在着信が5件ある。)
- 過去完了形(had 3 missed calls)の復習:
- この文では、”When Alexander Bell invented the telephone”(電話を発明した時)という過去の時点よりも「さらに前の時点」で、チャック・ノリスからの不在着信があったことを示しています。
- **過去完了形(had + 過去分詞)**は、「過去のある時点よりも前に完了した動作や状態」を表す際に使われます。ここでは、「電話が発明される前に、すでに3件の不在着信があった」という状況を表現しており、文法的にも正確な用いられ方です。
チャック・ノリスはゼロで割ることができる。
Chuck Norris can divide by zero.
日本語訳: チャック・ノリスはゼロで割ることができる
解説: 数学的に「ゼロで割る」ことは定義されておらず、不可能とされています。このファクトは、その数学的な不可能性すらチャック・ノリスの力の前には無意味であることを示し、彼の超越性を強調しています。
- “divide by zero”:
- 「ゼロで割る」という数学の基本的な概念です。”divide A by B” で「AをBで割る」という意味になります。
- このフレーズは、科学的・数学的な絶対的なルールすら彼には適用されない、というユーモアの核となっています。
チャック・ノリスは無限まで数え上げた。2回も。
Chuck Norris counted to infinity. Twice.
日本語訳: チャック・ノリスは無限まで数え上げた。2回も。
解説: 「無限(infinity)」は終わりがないため、数え上げることは不可能です。それを「2回も」行ったという点で、彼の途方もない能力を極端に誇張しています。
- “counted to infinity”:
- “count to ~”: 「~まで数える」という表現です。
- “infinity”: 「無限、無限大」を意味する名詞です。数学や哲学的な文脈で使われることが多い単語ですが、ここでは比喩的に「途方もなく大きい数」を意味します。
- この表現自体が「不可能」を意味しており、それに続く “Twice”(2回も)がさらにその不可能さを倍増させ、ユーモアを生み出しています。
チャック・ノリスの涙は癌を治す。残念なことに、彼は一度も泣いたことがない。
Chuck Norris’s tears cure cancer. Too bad he has never cried.
日本語訳: チャック・ノリスの涙は癌を治す。残念なことに、彼は一度も泣いたことがない。
解説: 彼の涙には絶大な力があるにもかかわらず、彼が涙を流すことはない、という悲劇的(?)な皮肉が込められたファクトです。彼のタフさを際立たせる効果があります。
- 仮定法(”if he had cried” の省略形としての “he has never cried” のニュアンス)の理解:
- この文は直接的に仮定法を使っていませんが、意味的には「もし彼が泣いたとしたら(if he cried / if he had cried)、癌が治るだろうに」という仮定の状況を示唆しています。
- “Too bad he has never cried.”: この部分が重要です。”has never cried” は現在完了形(経験)で「これまでの人生で一度も泣いたことがない」という事実を述べています。
- この事実があるからこそ、「彼の涙には治癒力がある」という最初の文が、実現不可能な「仮定」の話として強調されます。つまり、「治癒力がある」という能力はあっても、その能力が発揮されることは永遠にない、という皮肉を表現するために、仮定法的なニュアンスが用いられています。
- 仮定法過去完了(If S had Vpp, S would have Vpp)を使えば “If Chuck Norris had cried, his tears would have cured cancer.” となりますが、このファクトでは、より直接的でインパクトのある表現で、同じような「非現実的な仮定と、その実現の不可能性」を同時に伝えています。

これらのファクトを通じて、英語の単語、文法、そしてユーモアのセンスを楽しみながら習得してください!
下のショートは1分、字幕付きで他の有名なミームを紹介しています。

私のお気に入りのチャックノリスミームをご紹介。
Chuck Norris can speak sign language.
チャック・ノリスは手話が話せる。
Chuck Norris can command his cats to take a nap on his lap.
チャック・ノリスは、自分の猫たちに膝の上で昼寝をするよう命令できる。
Albert Einstein once measured Chuck Norris’s limits. He died trying.
アルバート・アインシュタインはかつてチャック・ノリスの限界を測ろうとした。彼はその試みの中で命を落とした。
Chuck Norris once had a cat. Now known as a king of jungle.
チャック・ノリスはかつて猫を飼っていた。今ではその猫はジャングルの王として知られている。
When Chuck Norris applied for a job, he hired the employer.
チャック・ノリスが仕事に応募した時、彼はその雇用主を雇った。
まとめ:英語学習も回し蹴り級に!
チャック・ノリス・ファクトは、単なる笑い話ではありません。
これまで見てきたように、これらのユニークなジョークは、あなたの英語学習を回し蹴り級にパワフルにしてくれる、とっておきのツールなのです!
楽しく、深く、そして継続的に学ぶ
チャック・ノリス・ファクトを教材として活用することで、あなたは語彙力を飛躍的に向上させることができます。
「roundhouse kick(回し蹴り)」や「unstoppable(止められない)」のような、印象的で使える単語が次々と頭に入ってくるでしょう。
また、「divide by zero(ゼロで割る)」といった数学的・科学的な表現から、「invincible(無敵の)」のような形容詞まで、幅広い分野の言葉を楽しみながら習得できます。
さらに、これらのファクトは誇張表現(hyperbole)の宝庫です。
英語圏の人々がどのようにユーモアを表現し、物事を強調するのかを理解する絶好の機会となります。
ジョークの背後にある文化的な背景やユーモアのセンスを掴むことで、単語や文法を覚えるだけでなく、英語という言語の「魂」に触れることができるでしょう。
これは、ネイティブスピーカーとの会話で相手の意図を正確に理解し、あなた自身の表現力を豊かにするために不可欠なスキルです。
英語学習は時に長く、困難に感じることもあるかもしれません。
しかし、チャック・ノリス・ファクトのように、楽しみながら学べるツールを見つけることが、継続の秘訣です。笑いながら英語に触れることで、学習が苦痛ではなくなり、自然と知識が定着していきます。
さあ、チャック・ノリスのように、どんな困難にも立ち向かう不屈の精神で、英語学習の道を切り拓いていきましょう(笑)
ファクトを楽しみながら、unstoppableな英語学習を続けていきましょう!
