中学生の子供と英検の勉強を続けていますが、英検準1級、1級となるとなかなか合格が難しいと対策法に悩んでいます。
英検1級対策は大学生や社会人でも何年も受からない人が多数います。
それなのに中学生で2,3か月の短期集中オンライン英会話レッスンですっと受かる子もいます。
この記事では、そんな奇跡のような中学生がどのようにして英検1級に合格できたのかについて書いていきます。
私自身はIELTSと同様、オンライン英会話で短期集中で勉強し、英検1級に合格しました。また29年の英語指導歴がありますが、2016年末からオンライン英会話で英語も教えており、これまで英検合格者は150名以上いますが、そのうち英検1級に合格したのは、2名の中学生です。
一般の学生さんでも彼らの環境と勉強法を真似れば、合格へのヒントが得られると思います。ぜひこの記事を参考にしてください。
どんな中学生が英検1級に合格したのか
これまで英検指導を29年間してきて、英検準1級辺りからは小手先のテクニックだけでは合格できなくなると痛感しており、しっかりとした語彙力と文法をベースに深い理解力が必要だと感じております。また、普段から膨大な時間英語に触れていることも重要です。
英検準1級でさえ、多くの生徒さんが本腰を入れてしっかり継続して勉強しなくては合格が難しい中、私が指導して英検1級に合格した中学生はいったいどうして難関の英検1級に合格できたのでしょうか。
二人の生徒さんの共通点を結論としてまとめてみました。
「結論」
どうして中学生が英検1級に合格したのか。
普段から膨大な時間英語に触れている
私のオンライン英会話レッスンを受けて、英検1級に合格した中学生は一人は中学1年生、もう一人は中学3年生でした。
中学1年生の生徒さんはアメリカの現地の学校に通っていて、学校では英語、家では日本語という環境でした。
また、中学3年生の生徒さんは韓国でインターナショナルスクールに通っていて、学校では英語漬け、家では日本語という環境でした。
二人とも3か月くらい短期集中で私のオンライン英会話レッスンを受講し、一学期のうちに合格されていました。
英検1級の語彙をすでにある程度知っている
英検1級に中学生のうちに合格した生徒さんは、英検の語彙問題は難しいと言ってはいたものの初見で4,5割はできていました。普段から膨大な時間英語に触れていて、現地校やインターナショナルスクールでの教科書や課題などで自然と英検1級の語彙に触れていたようです。とはいえ、英検1級の語彙はネイティブスピーカーがよく使っているものが多いものの、時々ネイティブスピーカーも見たことがないというようなマニアックなものも出題されるので、何も英検1級の対策なしでは中学生の合格は難しいと思われます。
普段から英検1級レベルの長文に触れている
インターナショナショナルスクールの生徒さんは最初はやや英検1級の過去問の長文に圧倒されていましたが、数回の練習ですっと慣れてきました。
アメリカの現地校に通う生徒さんは普段からの課題や教科書で読んでいる長文で英検1級の長文読解の長さや語彙に慣れていたので、読解問題では、選択肢を選ぶ時、答えとなる部分の内容を言い換えたものを選ばなくてはいけませんが、そんな問題もしっかり正解していました。
語彙では、例えば、fractionという単語が出てきたら、その文脈で「分派」という意味で出てきていたのはよくわからなかったのですが、その単語は「分数」という意味では知っていました。
私は大人になってから英検1級を取ったので、語彙の暗記などに時間がかかりましたが、中学生の頃は、一回聞くと頭に入っていたので、記憶力と吸収力は中学生の強みですね。
英検の話題は、科学、文化、環境、教育、スポーツ、旅行、歴史など多岐にわたりますが、インターナショナルスクールや英語圏の現地校に通っている中学生たちは、普段の学校科目としてそれらを学んでいます。また自由課題や共同発表などで自分たちから調べて発表したりしているので英検1級の語彙を活用している印象でした。
TOEICの場合はビジネス関連の語彙が多いので、中学生にとっては逆に難しいのではないかと感じます。
英検1級出る準パス単を丸暗記する根気がある
私は英検準1級と1級は旺文社の出る準パス単を丸暗記してから受けたら、どちらも合格できました。逆に言うとその語彙が曖昧だったうちは合格できませんでした。
ですので、私のオンライン英会話レッスンを受ける生徒さんにも出る準パス単丸暗記をお勧めし、毎回初めに単語テストなどをしているのですが、英検1級に合格した中学生は記憶力が素晴らしく、大人が苦戦する分厚い出る準パス単を丸暗記して9割正答できていました。普段からあの程度の暗記にさらされているので、習慣化している感じです。
とてもシンプルですが、英検準1級や英検1級を独学で目指されていたり、日本にいながらにして狙っていく場合は、苦しいですが、地道に出る準パス単を丸暗記すると宇宙語のように見えていた長文やリスニングも意味が分かるようになりうんと身近に感じ読めるようになります。
英検1級のトピックに興味を持ち自分の意見を持っている
普通、英検上位級の英作文の課題や二次試験のトピックは、中学生にとってなじみがなくそもそも日本語でも意見が書けないという状態なんですが、英検1級に合格する中学生は、普段から様々なトピックに自分の意見を持っています。新聞やインターネット記事、本などに触れていて、書く内容からヒントを与えなくてもいい状態です。知的好奇心が高くアンテナがはりめぐらされている場合は、英作文やスピーキングの構成などを教えて英検1級対策をしておけば、難なく合格していきます。
英検1級に合格する中学生の特徴まとめ
繰り返しとなりますが、どんな中学生が英検1級に合格するかまとめておきます。日本にいながら英検1級を目指す中学生や大人の方にもいいヒントになるんじゃないかと思います。私の場合は英語圏で膨大な英語に触れるという経験なしに合格できました。オンライン英会話を毎日5年間受講していたからです。英検対策ではなく毎回いろいろな話題で話す練習をしたり新聞記事を読んでいましたが、すべて英検1級に必要な知識につながったと思います。ですので、受験前は数か月短期集中で英検対策をしましたが、バックグラウンドとしては個人差はありますが、それぐらいの英語漬けの時間が必要だと感じています。
「結論」
どうして中学生が英検1級に合格したのか。
学校生活が全て英語で普段から膨大な時間英語に触れる環境にいる
英検英検1級に出てくる単語もある程度すでに知っている
長文問題に圧倒されず、自分の意見を交えながら(つっこみを入れながら)読めるくらい普段から英文に触れている
英検1級出る準パス単を短期間で熟語パートまで覚えきる根気と集中力と継続力がある
中学生なのに英作文や面接のトピックについて普段から興味を持って自分の意見を持っている