ねえ、なんでイギリス料理ってまずいって言われるのかな?
結構おいしいのもあると思うけど。
え、そう?フィッシュアンドチップスとかは美味しいけど、スターゲイジーパイとかうなぎゼリーとか見た目が衝撃的な料理もあるよね。
まあ、それは確かにね(笑)。
でも、イギリス料理がまずいっていうイメージ、ちょっと不公平じゃない?
うーん、そうかもね。
日本人の味覚とは違うところもあるし。
でも、正直私もイギリスに来る前は『イギリス料理=まずい』って思ってたよ。
「じゃあ、なんでそう思われるのか探ってみようよ。それに、おいしい料理もちゃんと紹介しないと!
いいね!それなら私たちが体験したイギリス料理のあれこれをブログにまとめてみよ~。
イギリス料理はまずい?序論
私のイギリス滞在経験談
中国料理、イタリア料理、フランス料理と聞くと美食で有名ですよね。
でもイギリス料理はフィッシュアンドチップスくらいしか知らず、イギリスにホームステイする前はイギリス料理はまずいと思っていました。
ところが、イギリス人夫のお父さんのお家に半年間住んでみて、家庭料理は種類がさまざまで、日本人が知らないレシピも豊富なことに驚きました。
イギリス料理は本当にまずい?
コロナ渦でベトナムから引っ越して行ったのですが、毎日の家庭料理は素朴なおいしさでいっぱいで、いい意味で期待を裏切ってくれて、驚きました。
じゃがいも、お肉、野菜など家庭用のガスオーブンで焼く料理が多く優しい味わいが多いです。
それに比べて、一般的な町で一番おいしいレストランはだいたいインド料理だという人にも少なからず会いました。
私はフィッシュアンドチップスのお店やイングリッシュブレックファーストのお店も温かみがあっていいなと感じました。
ただやばいと思ったのは、イギリス料理は家庭料理もレストランの料理も一食の量が腹12分目くらいで日本の2倍くらいはありそうなんです。
やっとこさ、イギリス人のお父さんが作ってくれた大量料理を平らげたと思ったら、ホールケーキやカスタードがたっぷりのアイスクリームが出てきておデブの道まっしぐら。
これはカナダのホームステイでも体験しました。
お菓子は、お父さんや向かいのおばさんが手作りケーキやクッキーをよく焼いてくれておいしいんですけどね。
おかげでイギリスに留学した私の友人同様、半年で10キロ太ってしまいました。
イギリス料理を食べ続けると太るという点ではイギリス料理はやばい!
中国人で大学院に留学していた生徒さんはとても細かったので「どうして?」と聞くとイギリス料理は口に合わないから自炊していると言っていました(笑)
イギリス料理がまずいと言われる理由
歴史的背景と調理法の特徴
イギリス料理が「まずい」と言われる理由の一つに、歴史的な背景があります。
イギリスは18世紀以降、産業革命によって急速に都市化が進みました。
この時期、効率重視の食生活が普及し、調理法や食材の多様性が失われていったと言われています。
さらに、戦争中や戦後の食糧不足により、塩漬けや煮込みといった保存性を重視したシンプルな調理法が一般的になり、料理の「美味しさ」よりも「栄養摂取」が優先されました。
例えば、「茹でただけ」「焼いただけ」といった調理法が中心で、香辛料やソースを使う文化が他国ほど発展しませんでした。
この結果、「味が薄い」「単調」と感じる人が多いのかもしれません。
日本人と味覚の違い
日本人は旨味(うまみ)を重視しますが、イギリス料理では旨味を引き出す要素が少ない場合があります。
例えば、日本料理では出汁を活用して深い味わいを作りますが、イギリス料理では出汁文化があまりありません。
また、調味料としては塩やビネガーが多く使われ、甘味と酸味が強いことも日本人にとって「慣れない味」と感じられる原因の一つです。
また、家庭料理の中には、温かい料理と冷たい料理が一緒に提供されることもあります。
例えば、温かいグレイビーソースがかかったパイの横に冷たいミントソースが添えられるなど、日本ではあまり見られない組み合わせがあるため、文化的なギャップを感じることもあります。
コラム:イギリス食べものに関する英語
イギリス英語の食べ物に関する表現を5つご紹介します。
イギリスとアメリカで意味が異なる単語もありますよ。
- biscuit
アメリカ英語では「クッキー」を意味しますが、イギリス英語では「ビスケット」を意味します。日本で一般的にビスケットとして知られているものも、イギリスではbiscuitと呼ばれます。
- chips
アメリカ英語では「ポテトチップス」を意味しますが、イギリス英語では「フライドポテト」を意味します。アメリカ英語で言うポテトチップスは、イギリス英語ではcrisps(クリスプス)と言います。
- courgette
アメリカ英語では「ズッキーニ」を意味しますが、イギリス英語では「courgette」と言います。
- fish fingers
アメリカ英語では「fish sticks」を意味し、どちらも魚の切り身にパン粉をつけて揚げた食品を指します。
- meal
mealは日本語で「食事」という意味で、イギリスでもアメリカでも使われますが、イギリスでは以下のような表現がよく使われます。
- a light meal / a small meal (軽い食事)
- a heavy meal / a large meal(重い食事)
- a hot meal(温かい食事)
- a cold meal(冷たい食事)
また、味を表す言葉として、delicious以外にlovelyやniceがよく使われます。yummyは主に子供が使う言葉です。
イギリス英語とアメリカ英語では、他にも食べ物に関する表現に違いがあります。
必要に応じて調べてみると面白いですね。
イギリスまずい料理ワースト10・衝撃のゲテモノ料理
10. ボイルドベジタブル (Boiled Vegetables)
ただ茹でただけの野菜(ブロッコリーやキャベツなど)をそのまま食べるシンプルすぎる料理。味付けがほとんどないため「味が薄い」「退屈」と感じる人が多いです。
イギリスのお父さん、生徒さん共通なのは、イギリス人は「ゆですぎ」がお好きなこと。
パスタもゆで野菜もぶよぶよになるくらい長い時間ゆでると彼らは安心するのだそう。
アルデンテなんて許せないという感じでしょうか。
9.ポークパイ (Pork Pie)
ゼラチン質の豚肉をパイ生地に詰めて焼いた料理。冷やして食べることが多く、ジューシーさが足りないため「パサパサしている」と不評になることがあります。
どうして冷えたまま食べるのかしら。
8.スコッチエッグ (Scotch Egg)
ゆで卵を肉で包み、パン粉をつけて揚げた料理。冷めると脂っこさが際立ち、しつこく感じることもあります。
私はスコッチエッグは結構好きですけど。
モリソンなどのスーパーマーケットにも売っていますが、イギリス人は冷たいまま食べることも多いよう。
7.ディープフライドマーズバー (Deep Fried Mars Bar)
チョコレートバーを衣をつけて揚げたスコットランドの名物。甘さと油っこさが相まって胃に重いと感じる人が多いです。
\マーズバーはこちらから/
これはチョコバーを油で揚げたもので、スコットランド人の大好物!
まずいというよりむしろ背徳的なおいしさだと聞いています。
一年に一、二回だとまぁ許されるかな。
僕はスコットランドに一番近い大都市に住んでいたけれど、スコットランド人の元彼女はよくピザやマーズバーを揚げていたなぁ。
やばいけどうまい!
下は揚げたピザを食べているユーチューバーさんの動画
私の友人のルースさんもスコットランド料理を紹介してくれています。
ルースさんは年に数回しか食べないのでモデルのようなスリムさです。
6.スパゲティ・オン・トースト (Spaghetti on Toast)
缶詰の甘いトマト味のスパゲティをトーストに乗せた料理。簡単で安価な食事として人気ですが、日本人には理解しがたい味と見た目です。
関西人としては、粉モンをおかずに白ご飯食べるから、こういう炭水化物×炭水化物は気持ちがわかってしまうのがつらい。
5. マーマイト (Marmite)
発酵させた酵母エキスを使った塩辛いスプレッド。
「好きか嫌いかがはっきり分かれる」と言われる独特な味が特徴。
昔、オーストラリアのお土産にもらったことがあるけど、何ともにおいが強くお味も微妙で、子供英語の罰ゲームに使っていました。
ごめんなさい!
おいらはマーマイトが大好き。
イギリスのホテルの朝ごはんなどでも出てくるからたくさんつけて食べるんだ。
4. ハギス (Haggis)
羊の内臓(心臓、肝臓、肺)を羊の胃袋に詰めて茹でたスコットランドの名物料理。
風味が強いため好みが分かれます。
これはなかなか敷居が高いですね。
あんたももつ鍋食べてたやん。
3. ブラックプディング (Black Pudding)+
豚の血、脂肪、オートミールを混ぜたソーセージ。味は濃厚ですが「血を使った料理」という点で抵抗を感じる人が多いです。
豚の血の食べ物は台湾のラーメンにも入っていたから、イングリッシュブレックファーストに入っていた時、あまり驚かなかったんですが、日本人にはなじみが少ないかも。
イギリス人はこれよく食べるよ。鉄分豊富で元気が出る!!
2. うなぎゼリー (Jellied Eels)
煮たウナギをゼラチン状に固めた冷たい料理。
イギリス東部ロンドンの伝統的な一品ですが、見た目も食感も日本人には不評です。
コックニーの大好きな料理!
イギリスの生徒さんはイギリス人でもあまり食べないと言っていました。
好きな人は好きなのかな。
1. スターゲイジーパイ (Stargazy Pie)
魚の頭がパイから飛び出している見た目が強烈な料理。
伝統的なコーンウォール地方の料理ですが、ビジュアルが衝撃的すぎて苦手な人が多いです。
ほとんどネタですね。でも郷土料理なんですね。
本当は美味しいイギリス料理
上で紹介したワースト料理のせいでイギリス料理全体がやばいとかまずいと言われていますが、目立たないおいしい料理も多いので紹介します。
日本で知られていないけれどイギリス人ならみんな知っている料理を紹介します。
イギリス料理 おすすめレシピトップ10
イギリス人が実際に作っている味が出せるので、
BBCの出しているレシピを日本語に訳して紹介します。
ビーフウェリントン(パイ料理)
柔らかいフィレ肉をキノコ風味のペーストと一緒にパイ生地で包んで焼きます。
おもてなし料理にもおすすめ。
見た目は豪華ですが、意外と簡単に作れる♪
もう何年も食べてない。これ、好き。食べたい。
材料
良質な牛フィレ肉(できればアバディーン・アンガス)、約1kg/2lb 4oz
オリーブオイル 大さじ3
栗マッシュルーム 250g/9oz(お好みで野生のマッシュルームも加えてください)
バター 50g/2oz
フレッシュタイムの大きな枝 1本
辛口白ワイン 100ml/3.5 fl oz
プロシュート(生ハム) 12枚
冷凍パイ生地 500g/1lb 2oz(解凍しておく)
打ち粉用の薄力粉 少々
卵黄 2個分(小さじ1杯の水と混ぜておく)
作り方
ステップ1
オーブンを220℃(ファン付きなら200℃)/ガス7に予熱します。ステップ2
1kgの牛フィレ肉を天板に置き、オリーブオイル大さじ1を塗り、黒コショウを振ります。中がレアの場合は15分、ミディアムの場合は20分ローストします。焼き上がったらオーブンから取り出し、冷めたら冷蔵庫で約20分冷やします。ステップ3
フィレ肉を冷ましている間に、栗マッシュルーム(お好みで野生のマッシュルームも)250gを細かく刻みます。粗いパン粉のような質感になるように刻みます。フードプロセッサーを使う場合は、ペースト状にならないようにパルスチョップしてください。ステップ4
大きなフライパンにオリーブオイル大さじ2とバター50gを熱し、中火でマッシュルームを炒めます。フレッシュタイムの枝1本を加え、約10分間、よく混ぜながら炒めます。ステップ5
マッシュルームの混合物に塩を振り、辛口白ワイン100mlを注ぎます。ワインが完全に吸収されるまで約10分間煮詰めます。混合物がかき混ぜたときに形を保つようになれば完成です。ステップ6
マッシュルームの混合物をフライパンから取り出して冷まし、タイムの枝を取り除きます。ステップ7
大きなまな板の上にラップを2枚重ねて敷きます。その上にプロシュートを12枚、少し重なるように2列に並べます。ステップ8
プロシュートの上にマッシュルーム混合物の半分を広げ、フィレ肉を中央に置いて残りのマッシュルームを肉の上に広げます。ステップ9
ラップの端を使ってプロシュートをフィレ肉の周りに巻き付けます。ラップを使ってソーセージ状に巻き、端をねじってしっかり締めます。ステップ10
フィレ肉を冷蔵庫で冷やしている間に、パイ生地を伸ばします。ステップ11
作業台に打ち粉をし、生地500gの1/3を18 x 30cmに伸ばし、ノンスティックの天板に敷きます。ステップ12
残りの生地を28 x 36cmに伸ばします。ステップ13
ラップからフィレ肉を取り出し、小さな生地の中央に置きます。ステップ14
卵黄2個分と水小さじ1を混ぜたものを使い、生地の端とフィレ肉の上部と側面に塗ります。ステップ15
大きな生地を慎重に持ち上げてフィレ肉の上にかぶせ、側面にしっかり押さえます。ステップ16
余分な生地を4cmほど残して切り、フォークまたはスプーンの柄で縁を密閉します。ステップ17
全体に卵黄を塗り、ナイフの背で斜めのラインを入れます。ただし、生地を切らないように注意してください。ステップ18
最低30分、または最大24時間冷蔵します。オーブンを200℃(ファン付きなら180℃)/ガス6に予熱します。ステップ19
卵黄を少し塗り、黄金色でカリッとするまで焼きます。中がレアの場合は20~25分、中がミディアムの場合は30分焼きます。焼き上がったら10分間休ませ、厚めに切り分けて提供します。
https://www.bbcgoodfood.com/recipes/beef-wellington
ビーフと地ビールのパイ
冷凍パイ生地が便利ですよ♪
材料
パイの具材
植物油 大さじ1
スモークベーコン 100g(ラルドンまたは刻んだスモークベーコン)
牛すね肉 1kg(大きめの塊にカット)
玉ねぎ 2個(粗みじん切り)
にんじん 3本(皮をむき、大きめにカット)
薄力粉 大さじ3
トマトピューレ 大さじ1
モルトビネガーまたは赤ワインビネガー 小さじ1
味噌 小さじ1(オプション)
甘いブラウンエール 400ml
ビーフストック 600ml(ストックキューブ2個を使用)
タイム 小枝数本(茎と葉を分ける)
ローリエ 2枚
パイ生地
薄力粉 700g(打ち粉用に少量追加)
イングリッシュマスタードパウダー 小さじ2
ラード 150g
バター 150g(パイ皿用に少量追加)
卵黄 2個分(溶き卵)
作り方
ステップ1: パイの具材の準備
オーブンを160℃(ファン付きなら140℃)/ガス3に予熱します。
大きな鍋に植物油を熱し、ベーコンを5分間炒めて軽く色づけます。
スロットスプーンで取り出し、別に置いておきます。
同じ鍋で牛肉を数回に分けて5〜8分間しっかり焼き色をつけます。
必要に応じて油を追加します。焼き終わったら別に置いておきます。
鍋に玉ねぎとにんじんを加え、弱火で5分間炒めます。薄力粉を混ぜた後、トマトピューレ、ビネガー、味噌(使用する場合)を加えます。
牛肉とベーコン、出てきた肉汁を鍋に戻し、よく混ぜます。
エールとビーフストックを注ぎ、タイムの茎とローリエを加えます。塩をたっぷり振り、弱火で煮込みます。
鍋に蓋をし、オーブンで約2時間煮込みます。
肉が柔らかくなったら取り出し、軽く冷まします。
煮汁の半分程度を別の容器にこし取ります。
すべてを完全に冷まし、冷蔵庫で冷やします
(冷えた状態の方がパイの仕上がりが良くなります)。
この工程は2日前までに行え、冷蔵保存可能です。
冷凍保存の場合は最大3か月保存可能です。
ステップ2: パイ生地の準備
薄力粉、マスタードパウダー、ラード、バターを塩少々と一緒に混ぜ、生地を作ります。
冷水250mlを少しずつ加えて柔らかい生地を作ります。
タイムの葉を生地に練り込み、ラップで包み冷蔵庫で1時間以上休ませます
(最大2日前まで準備可能。冷凍の場合は1か月保存可能)。
ステップ3: パイを組み立てて焼く
オーブンを220℃(ファン付きなら200℃)/ガス7に予熱し、天板を中に入れて温めます。
26〜28cmのパイ皿にバターを塗り、薄力粉をまぶします。
生地の1/3を切り分け、残りをパイ皿に敷けるサイズに厚く伸ばします。
皿に敷き、具材を入れます(具材は皿の縁より少し高くなる程度にします)。
卵黄を縁に塗り、残りの生地を厚く伸ばして具材の上にかぶせます。
余分な生地を切り、縁を指やフォークで閉じます。
余った生地を再び伸ばし、葉などの装飾を作って飾ります。
卵黄を上に塗り、中央に穴を開けます。温めた天板に乗せます。
ステップ4: 焼き上げ
20分焼いた後、取り出して再び卵黄を塗り、塩を振ります。さらに20〜25分焼き、黄金色でカリッとするまで焼きます。
焼き上がったら10分間休ませ、別容器に取っておいたグレービーを温めて添えて提供します。
簡単グレービーソース
家庭では市販のものを使うこともありますが、簡単なので自分で作ったほうがおいしくおすすめ。
材料 6皿分
バター 大さじ2
薄力粉 大さじ2
赤ワイン 150ml
レッドカラントジャム 大さじ2
チキン、ビーフストック(固形ブイヨンで代用可) 1.6リットル
作り方
ステップ1: グレービーを作る
鍋にバターを熱し(またはローストした肉の肉汁が入ったローストパンで)、薄力粉を加えて混ぜます。暗い砂状のペーストができるまでかき混ぜます。
赤ワインを加え、レッドカラントジャムを加えて混ぜ、粘り気が出るまで煮詰めます。
ストックを加えて、5分間煮込みます。
温めたグレービー用のピッチャーに注いで提供します。
オニオン入りグレービーソース材料
玉ねぎを飴色に炒めて作るグレービーソースは日本人の口により合うと思います。
材料
バター 25g
オリーブオイル 大さじ1
ローリエの葉 1枚
タイムの枝 2本
玉ねぎ 4個(赤玉ねぎまたは白玉ねぎ、またはその混合)
砂糖 小さじ1
薄力粉 大さじ1
赤ワイン 200ml
赤ワインビネガー 大さじ2
ビーフストック 500ml(または野菜ストック)
作り方
ステップ1: 玉ねぎをキャラメル化する
中火で大きなフライパンにバターとオリーブオイルを溶かし、ローリエの葉とタイムを加えて1分ほど香りを移します。
玉ねぎを加え、バターとオイルをよく絡め、砂糖と塩を加えます。玉ねぎが柔らかくなり、粘り気が出てキャラメル色になるまで、45〜50分間、時々かき混ぜながらじっくりと炒めます。
ステップ2: グレービーを作る
薄力粉を加えてよく混ぜ、玉ねぎ全体に粉をまぶします。1分間調理した後、赤ワインと赤ワインビネガーを加え、火を強めて半分に減るまで2分ほど煮詰めます。その際、粉が固まらないように少し泡立て器で混ぜます。
ストックを加え、沸騰させた後、6〜8分間煮て、スプーンの裏に絡むくらいの濃度になるまで煮込みます。もし濃すぎた場合は、少量の水を加えて調整します。
味を整えて、完成です。
トード イン ザホール
穴の中のヒキガエルという面白いネーミング。イギリス料理は非常に簡単に作れるものが多いのが魅力です。
イギリス家庭料理は気取らず簡単に作れるのでずぼらな私も気軽にできる。
材料
ソーセージ 12本
油 大さじ1
A(バッター)
薄力粉 140g
卵 2個
セミスキムミルク 175ml
作り方
ステップ1: ソーセージを焼く
オーブンを220℃(ファン付きなら200℃)/ガス7に予熱します。ソーセージを20x30cmのローストパンに入れ、油を加えます。ソーセージがこんがりと焼き色がつくまで15分間焼きます。
ステップ2: バッター(A)を作る
その間に、バッターを作ります。ボウルに薄力粉を入れ、塩小さじ½を加えます。中央にくぼみを作り、卵を割り入れます。電動泡立て器で混ぜ合わせ、ミルクを少しずつ加えながら泡立てます。バッターをそのまま置いておき、ソーセージが焼き上がるまで待ちます。
ステップ3: ソーセージを取り出す
オーブンからソーセージを取り出します(脂が熱々なので注意してください)。もしまだ熱くない場合は、パンをコンロに置き、数分間加熱します。
ステップ4: バッターを流し入れ、焼く
ソーセージの上にバッターを流し込み、オーブンの上段に移動させます。25〜30分間、膨らんで黄金色になるまで焼きま焼き上がったら、グレービーとお好みの野菜を添えて提供します。
https://www.bbcgoodfood.com/recipes/sams-toad-hole
バブル&スクイーク
イギリスにいた時、サンデーディナーの残飯を混ぜて作っていました。
イギリスのお好み焼きみたい。
下のレシピも全部そろえなくてもあり合わせである程度代用できます。
材料
アヒルの脂肪 大さじ1(またはガチョウの脂肪、バター)
ストリーキーべーコン(脂身の多いベーコン) 4枚
玉ねぎ 1個(薄切り)
にんにく 1片(みじん切り)
調理済みの芽キャベツ 15〜20個(薄切り)、または残った茹でキャベツ(千切り)
冷たい残りのマッシュポテト 400g(または冷たい茹でたジャガイモを潰したもの)
作り方
ステップ1: ベーコンを炒める
ノンスティックのフライパンにアヒルの脂肪、ガチョウの脂肪、またはバターを大さじ1入れ、十分に熱くなったら、4枚のストリーキーべーコンを加えます。ベーコンがこんがりと焼け始めたら、薄切りにした玉ねぎ1個とみじん切りにしたにんにく1片を加えます。
ステップ2: キャベツを加える
その後、15〜20個の茹でた芽キャベツ(薄切り)または千切りにした茹でキャベツを加え、軽く色づくまで炒めます。これで5〜6分程度かかります。
ステップ3: マッシュポテトを加える
冷たいマッシュポテト400gを加え、全体をよく混ぜ合わせます。混ぜたものをフライパンの底に押し付けて広げます。
ステップ4: 底が少し焦げるまで焼く
混ぜたものがフライパンの底で少し焦げるまで焼き、裏返して同じように焼きます。この「バブル・アンド・スクイーク」という名前の由来は、フライパンで焦げたジャガイモの部分から来ているので、少し焦げるのを恐れずに焼き色をつけましょう。
ステップ5: サーブする
焼けたら、ウェッジ状に切って、温かいうちに提供します。
https://www.bbcgoodfood.com/recipes/bubble-squeak
ヨークシャープディング
特にイギリスの北部でよく食べられている小麦粉とたまごでできた食べ物。
ローストビーフやターキーなどとグレービーソースにとともに食されます。
マッシュポテトとヨークシャープディングのダブル炭水化物にやややばいと感じながら食べました。
材料
薄力粉 140g(約200ml/7fl oz)
卵 4個(200ml/7fl oz)
牛乳 200ml
サンフラワーオイル(調理用)
作り方
ステップ1: オーブンの予熱
オーブンを230℃(ファン210℃、ガス8)に予熱します。
ステップ2: 型にオイルを熱する
2つの4穴ヨークシャープディング型または12穴のノンスティックマフィン型に少量のサンフラワーオイルを均等に注ぎ、オーブンで温めます。
ステップ3: 生地を作る
ボウルに140gの薄力粉を入れ、卵4個を加えて滑らかになるまでよく混ぜます
ステップ4: 牛乳を加える
200mlの牛乳を少しずつ加え、混ぜ続けてダマがなくなるまで混ぜます。塩とコショウで味を調えます。
ステップ5: 生地を型に注ぐ
生地をジャグ(注ぎ口付きの容器)に入れ、温めた型をオーブンから取り出します。慎重に、均等に生地を型に注ぎます。
ステップ6: 焼く
型を再びオーブンに入れ、20〜25分間、プディングが膨らんで色づくまで焼きます。
ステップ7: 提供する
焼き上がったらすぐに提供します。冷ましてから最大1ヶ月間冷凍することもできます。
https://www.bbcgoodfood.com/recipes/best-yorkshire-puddings
アメリカの友達は知らないと言っていたけれど、カナダ(オタワ)では人気で、最近はメキシコ料理とのフュージョンでタコス風に食べるお店が大流行。
クイーン オブ プディング
名前からして作ってみたくなるプディングですね。
クイーン・オブ・プディング(Queen of Puddings)はイギリスで伝統的に食されるデザート。
パン粉とカスタードからなるプディングに、ジャムとメレンゲを塗って、オーブンで焼き、クリームを上からホイップして作る。
別名に、モンマスプディングとマンチェスタープディングの呼び名がある。歴史
1699年に出版された自然哲学者でもあったケネルム・ディグビー卿の著書に、この料理についての初出が見受けられる。
これにより、牛乳にパン粉を浸した料理は、17世紀ごろにはイギリスで好まれる調理法の一つであったと推測できる。
同著では、メレンゲ、ジャム、季節のフルーツ、牛乳に浸したパンからなるデザートをモンマスプディングと呼んでいるが、マンチェスタープディングと決定的に異なる点は、後者には卵黄が使用されているという点である。(ただし、表記ゆれに過ぎないという指摘もある)
その後はマルグリット・パティーン、デリア・スミス、ジェーン・グリグソンなどの、多くの戦後の英国を代表する料理研究家の主著に登場している。
ウィキペディア
材料
牛乳 550ml
バター 25g(加えて、型に塗る分)
レモン 1個(皮をすりおろしたもの)
新鮮な白パン粉 100g
カスターシュガー 190g
卵 4個(黄身と白身に分ける)
ラズベリージャム 6〜8 tbsp
作り方
ステップ1: パン粉を浸す
小鍋に牛乳を入れ、低温で温めてから煮立たせます。その後、火からおろし、バター、レモンの皮、パン粉、カスターシュガー40gを加えて混ぜます。パン粉が液体を吸収して冷めるまで、30分間そのまま置いておきます。
ステップ2: オーブンを準備
オーブンを180℃(ファン160℃、ガス4)に予熱します。中くらいの大きさのベーキングディッシュまたはパイ皿にバターを塗ります。パン粉の混合物が冷めたら、卵黄を加えて混ぜ、ベーキングディッシュに流し込みます。30分間、カスタードのように固まるまで焼きます。小鍋でジャムを温めてから、ベースに薄く広げます。皿が深い場合はジャムを少なめに使うと良いでしょう。その後、オーブンの温度を160℃(ファン140℃、ガス2)に下げます。
ステップ3: メレンゲを作る
クリーンなボウルで卵白を電動泡立て器またはスタンドミキサーでしっかりと泡立てます。残りのカスターシュガー150gを少しずつ加え、砂糖が溶けてメレンゲが光沢を帯び、立ち上がるまで泡立てます。メレンゲをジャムの層の上にスプーンでのせるか、絞り袋で絞り出します。その後、さらに20〜30分間、メレンゲが黄金色に固まるまで焼きます。温かいうちに提供するのがベストです。
https://www.bbcgoodfood.com/recipes/queen-of-puddings
ピッグインブランケット
これ、大好き。簡単に作れるからよく食べるよ。
材料
8枚のスモークベーコン(ストリーキータイプ)
16本のチポラタソーセージ作り方
オーブンを190℃(ファン170℃)に予熱します。
ベーコンを半分に切ります。
それぞれのチポラタソーセージにベーコンを巻きつけます。
ベーコンを巻いたチポラタソーセージをベーキングトレイに並べ、30〜35分間、ゴールデンブラウンになるまで焼きます。
https://www.bbcgoodfood.com/recipes/classic-pigs-blankets
ピッグインブランケット×トードインザホール
これは作ってみたい!
上で紹介したトードインザホールのソーセージをピッグインブランケットにした進化版!
イギリス人の大好きをつめこんだような食べ物ですね。
イギリス料理おすすめレシピ本と器具
イギリス料理のレシピ本
ここでは気取らずに簡単に作れるイギリス料理のおすすめレシピ本を紹介しますね。
Mary Berry さんはイギリスで知らない人がいないと思われるイギリス料理の第一人者。イギリス人の父も弟も一冊持っていました。
イギリスの暮らし
イギリスにお住まいの日本人とアメリカ人ハーフのタニアさん。
和食とアレンジしたおいしい過程料理や暮らしを紹介してくれています。
イギリス料理に便利な器具
ヨークシャープディングを本格的に作りたい人は以下のツールが便利。
温度管理もおいしさの秘訣
まずいので有名なイギリス料理、本当はおいしい!
「まずい」とされる理由は、見た目や味付けの好み、食文化の違いによるものが大きいです。
ただし、これらの料理の中には、現地では根強い人気を誇るものも多く、挑戦してみると意外と美味しいと感じるものもあります!
お菓子はともかくイギリス料理は、家庭料理なら、とても簡単に挑戦できるものが多いのでぜひ挑戦してみてください♪