
学生時代からずっと英語を勉強しているのにかっこよく話せないのがコンプレックス。
海外旅行や仕事、留学などで「英語が話せない自分が恥ずかしい」と感じたことはありませんか?完璧な英語を話せない自分に落ち込んだり、人前で話すのをためらったり…。しかし、英語が流暢じゃなくても世界中で活躍している人はたくさんいます。
本記事では、英語が話せないことへのコンプレックスを和らげ、「完璧じゃなくても大丈夫!」と前向きに行動できるようになるための考え方と具体的な方法をお伝えします。
実際、英検1級やアイエルツスピーキングとリスニングでバンド7.5のC1レベルを取得しても、私自身、試験の英語はいけても、ネイティブスピーカーのようには、到底話せないし、映画も正直、あまり聞き取れないと感じるコンプレックスに悔しい思いをして、ここ数か月間悩んでいます。
まだまだ発展途上ですが、前向きに英語と向き合える方法や考え方を見つけてきたのでシェアしていきたいです。
この記事を読めば、英語を話すことへの抵抗感が少しでもなくなり、コミュニケーションを楽しめるようになるはずです。

1. 英語が話せないことは本当に恥ずかしいこと?

英語は世界の共通語ですが、母語として話す人は人口の約15%程度だと言われています。つまり、世界中の多くの人々が、私たちと同じように「英語が母語じゃない」状態で国際社会を生きています。彼らは皆、間違いを恐れずに自分の考えを伝えようと努力しています。
世界における英語話者の数とネイティブスピーカー、ノンネイティブスピーカーの比率については、調査機関や時期によって多少のばらつきがありますが、おおよその傾向は以下の通りです。
- 世界の英語話者数: 約15億人程度と推定されています。これは世界人口の約5人に1人が英語を話せる計算になります。
- ネイティブスピーカー: 英語を母国語とする人々の数は、約4億人前後です。
- ノンネイティブスピーカー: 英語を第二言語や外国語として話す人々の数は、約11億人前後です。
このことから、世界の英語話者全体における比率は、以下のようになります。

- ネイティブスピーカー: 全体の約25%前後
- ノンネイティブスピーカー: 全体の約75%前後

ノンネイティブスピーカーのほうが圧倒的に多いですね。
つまり、世界の英語話者の大半はノンネイティブスピーカーであり、あなたが英語でコミュニケーションをとる相手も、ネイティブスピーカーよりもノンネイティブスピーカーである可能性の方が高いと言えます。この事実は、「完璧な英語を話さなければならない」というプレッシャーを和らげる上で、非常に重要なポイントとなります。
たとえば、フランス人が英語を話すとき、独特のアクセントがあったり、文法が少し違ったりすることもあります。でも、彼らはそれを恥ずかしいとは思いません。むしろ、自国の文化を大切にしながら、英語をコミュニケーションのツールとして使いこなしています。

フランス語訛りはむしろかっこいい!

英語を話すことはテストじゃないです!
まず、通じればすばらしい。もっとよくしたいと思うなら、そこから少しずつ表現やイントネーションを磨きあげていけばいい。

バイリンガールちかさんも英会話はテストじゃないと下の動画でおっしゃっています。
2. 恥ずかしさを生み出す3つの原因

なぜ、私たちは英語を話すことを恥ずかしいと感じてしまうのでしょうか?その主な原因は以下の3つです。
完璧主義(間違えてはいけないと思い込む)

多くの日本人は、義務教育の中で「正しい文法」「正しい発音」を徹底的に学んできました。そのため、「少しでも間違えたらダメだ」という完璧主義な考え方を持ってしまいがちです。
しかし、実際の会話において文法ミスは頻繁に起こります。ネイティブスピーカーですら、会話の中で文法的に完璧ではない表現を使うことも珍しくありません。

そもそも正しい発音を学んできたと言ってもほとんどの日本の学校の先生の発音自体が日本語英語ですよね。
そこから何も対策せずにネイティブスピーカーの発音になるのは冷静に考えて、物理的に非常に無理があります。

おいらネイティブスピーカーもmyとかmeとか英文法の教科書通りに使わないことが多いけど、日本語のら抜きみたいにそのほうが自然に聞こえるんだ。

インド人や香港人、シンガポール人は発音に訛りがあっても非常に自信を持って流暢に英語を話していますね。
ああいうメンタルを見習いたい。

メンタルというよりそもそも恥ずかしいなんて思っていないようです♪
比較癖(周囲と比べて自信をなくす)

英会話教室や職場で、自分より流暢に英語を話す人を見て、「自分はダメだ」とイライラし落ち込んだ経験はありませんか?
このように、他人と自分を比較して自信をなくしてしまうことも、恥ずかしさを生む大きな原因です。
しかし、人にはそれぞれ得意不得意があります。大切なのは、他人と比べることではなく、過去の自分と比べることです。
Koyukiの独り言

私は日本語を外国人に教えていますが、できるところを見つけてほめたりしてできるだけ励まし、楽しく学べるようにしています。
日本語を頑張っている外国人に間違いの訂正等のアドバイスをしても、あなたは日本人のようにはなれないよとダメ出しなんてしませんよね。
誤解を恐れず言えば、英語の自信をなくすのは、日本人同士のやり取りからではないでしょうか。
グループレッスンなどで、仲間や先輩の日本人から英語の発音が悪いだの文法がおかしいだの批判を受けるのは伸びる芽をつむようなことだと感じます。
日本人が他の日本人の英語にダメ出しをしたり足をひっぱったりするのは、彼等の自信のなさと弱さそして恐怖からだと思っております。
外国人にあなたは日本人のように日本語を話せるようには決してなれませんよなんて言うことさえ思いつかないのは、私たちが日本語に対して、変な恐怖や自信のなさがないからですよね。
小学生の時、NYから帰国した日本人の生徒さん、中学生になってから、素敵だったネイティブ発音が日本語発音になってしまいました。おそらく学校でみんなと同じじゃなきゃという圧力を感じて、身を守るために日本語訛りになってしまった。。。
カナダからの帰国子女の知り合いは、英語ができてネイティブ発音だという理由で中学時代いじめられていたと言っていました。
私の大人の生徒さんは英語が大好きだけど若い頃英会話スクールで他の日本人の生徒さんから発音が変だと言われ、真に受けて、何十年もコンプレックスに感じ英語学習にハードルを感じ楽しめず挫折し続けたそうです。
彼女は、私のレッスンに来てくださってからは、完璧でなくても大丈夫、楽しみましょうというスタンスでやっているので、初めて英語学習を継続することができ楽しく上達を感じているという嬉しいコメントをいただきました。
実は、私も数名の日本人から受けた英語のコメントに非常に悔しい思いをしたことがあります。
そこで、それをモチベーションにして、英語のインプットにまた励んでいる次第です。
皆さんも悔しい思いをしたとしたら、いいチャンス。ありがとう!とぜひポジティブなパワーに変えていってくださいね。


経験不足(英語を実際に話す機会が少ない)

英語を話す機会が少ないことも、恥ずかしさの原因になります。
どんなことでも、初めてやるときは緊張しますよね。英語も同じです。
場数を踏んでいないと、いざ話そうとしたときに戸惑ったり、言葉が出てこなかったりします。
頭の中で文法や単語を学んでいても、実際に口から声に出して練習しなければ、スムーズに話せるようにはなりません。
恥ずかしさを克服するには、失敗を恐れずにどんどん実践することが不可欠です。

恐怖にうち勝つには練習あるのみ。

3. 考え方を変える5つのポイント

恥ずかしいという感情は、考え方を変えることで大きく和らげることができます。
ここでは、マインドセットを変えるための5つのポイントを紹介します。
1. 間違えたら「それも学び」と捉える
間違いは、英語を学ぶ上で欠かせないプロセスです。新しい単語や表現を学んだとき、最初は間違えるのが普通です。間違いを恐れず、むしろ「新しい学びのチャンスだ」とポジティブに捉えましょう。

エジソンや大企業のCEOさんたちは決まってたくさん実践して失敗したから成功したと言いますね。失敗を恐れて何もしなければ成功もできないんだと思い知らされます。

2. 相手は文法ミスを気にしていない
ネイティブスピーカーは、あなたの英語が完璧かどうかよりも、「何を伝えたいのか」に関心があります。多少の文法ミスや発音の間違いがあっても、文脈からあなたの意図を理解しようと努めてくれます。

出川イングリッシュ!コミュニケーションの90%はノンバーバルで成り立つので、思っている以上に伝わりますよ。ましてや三単現のSがないくらいではテストでない限りコミュニケーションには支障なし。
3. 目的は「正しい英語」より「通じる英語」

学校で習う英語は「正しい英語」ですが、実際の会話で重要なのは「通じる英語」です。
多少の文法ミスがあっても、単語やジェスチャーを駆使して相手に伝わればOKです。
例えば、「I went to the Tokyo Station」よりも、「Tokyo Station…go…me」といったシンプルな単語とジェスチャーだけでも、相手はあなたが「東京駅に行った」と理解してくれるかもしれません。

英語は、中学英語で通じます。あとは語彙や表現を増やしていく。
もっと気楽に考えて英語を話しコミュニケーションが取れる楽しさを実感していきたい。
4. 英語は技能であり才能ではない

「英語が話せる人は才能があるんだ」と思っていませんか?
これは間違いです。英語は、自転車に乗ったり、料理をしたりするのと同じ「技能」です。
ネイティブスピーカーの子供は才能があるわけではないですよね?
才能ではなく、練習量に比例して上達します。

3歳の姪を見ていると、「もらう」「くれる」「あげる」など間違えています。また「し」「す」などの発音もゆらいでいます。言いたいことが伝わらないと怒っていますが、それでもめげずに?というか自然に毎日日本語を話しています。

小さい子供が実は、たくさんの失敗を通じて言語を学んでいるのかわかりおもしろいです。
大人と違うのは、恥ずかしがっていないこと。
とにかく毎日大量の失敗をしてそこから急速に学んでいます。

渡辺直美さん、通じる英語でレディーガガとも冗談を言い合っていてすごい!

こんなに英語がペラペラな方でも英語を毎日使うことで非常にストレスを感じて心身に支障があったそう。
彼女の英語に憧れていたので、拍子抜けして、非常に親近感を感じてしまいました。
5. 短文でもOKというマインドを持つ
長い文章を組み立てようとすると、文法や単語の選択に迷ってしまい、結局何も話せなくなってしまいます。まずは、シンプルな短文で話すことを意識しましょう。
例えば、「Yes」や「No」、「Thank you」といった単語だけでも、立派なコミュニケーションです。
複雑に考えると何も出てこない。話せない人になってしまいます。

Bappa shotaさんはオーストラリアで1年ほど語学学校に行った後はアウトプット中心に英語を話してこられ、世界中の人と通じる英語でどんどん素晴らしいコンテンツを発信してくれています。
お友達のルースさんの日本語学習の動画に出演させていただきました。
彼女の生きた日本語もすばらしい。
4. 今日からできる実践法

考え方を変えるだけでなく、実際に英語を話す練習を積み重ねることも大切です。
ここでは、今日からすぐに始められる実践法をいくつか紹介します。
ジェスチャー+単語で乗り切る練習

完璧な文章で話そうとせず、まずは単語とジェスチャーを組み合わせて自分の意思を伝える練習をしてみましょう。
お腹が空いたときは、お腹をさすりながら「Hungry」と言うだけで、相手はすぐに理解してくれます。
この方法なら、単語さえ知っていればどんな状況でも対応できます。

最初から完璧を目指さず、通じたという経験を積み、新しい表現を学んでいくことで徐々に上達できます。

毎日1フレーズだけ覚える
新しいフレーズを毎日1つだけ覚える習慣をつけましょう。
例えば、「It’s a beautiful day.」や「I’m having a great time.」など、日常で使える簡単なフレーズで十分です。
覚えたフレーズは、独り言でもいいので声に出して練習することが大切です。

覚えた表現は外国人の友達や先生と話す時に実際使ってみるといいですよ。通じた喜びがモチベーションになります。
スマホ録音で自分の発音を確認

自分の発音に自信がない人は、スマホの録音機能を使って、自分の声を録音してみましょう。ネイティブの発音と聞き比べることで、どこが違うのかが痛いほど客観的にわかります。

自分の声を聞くのは恥ずかしいものですが。効果はあります。
日本語を使わない時間を少しずつ増やす
日常生活の中で、あえて日本語を使わない時間を作ってみましょう。
例えば、お風呂に入っているときや通勤中など、誰も聞いていない場所で、英語で独り言を言ってみるのです。頭の中で考えていることを英語にしてみるだけでも、良い練習になります。
簡単な日記を書いて添削してもらうのもおすすめ。
相手は日本人でも大丈夫!オンライン英会話を活用

「いきなり外国人と話すのは怖い…」と感じる方は、日本人講師が多数在籍しているオンライン英会話を試してみましょう。
例えば、ワールドトークなら、日本人講師があなたのレベルや悩みに合わせて丁寧に教えてくれます。
日本語で質問できるので、安心してレッスンに臨むことができます。



私は信頼できるワールドトークの先生から発音指導を受けています。
AIアプリでいつでも練習

英会話を練習する相手がいないという方には、【スピーク】のようなAIアプリがおすすめです。AIを相手に、好きなときに好きなだけ英会話の練習ができます。
オンライン英会話に抵抗がある人やまだ人と英語を話すのに抵抗がある人に特におすすめ。
間違えても恥ずかしくない!
AIがあなたの発音や文法をチェックしてくれるので、フィードバックを受けながら効率的に学習を進めることができます。


5. 英語力より大事な“伝える意欲”

最後に、最も重要なことをお伝えします。
言葉だけでなく、笑顔とアイコンタクトは世界共通のコミュニケーションツールです。
相手の目を見て笑顔で話しかけることで、「私はあなたと話したい」という気持ちが伝わり、相手も安心してコミュニケーションをとってくれます。
完璧な英語を話す必要はありません。
大切なのは、「話そうとする気持ち」です。一歩踏み出して、コミュニケーションを楽しんでみましょう。きっと、新しい世界があなたを待っているはずです。

