英検準2級には合格できたけど、2級の合格はなかなかできなくて悩んでいます。準2級と2級のレベルの差が大きすぎて悩んでいます。
朗報です!
公益財団法人 日本英語検定協会(以下、英検協会)は、31 年ぶりに実用英語技能検定(以下、英検)の準 2 級と 2 級の間に新たな級を導入することにしたと発表しました。準2級プラスです。英検(従来型)/英検 S-CBT ともに 2025 年度からの開始を目指し、今後開発を進めています。
英検準2級に受かった後、なかなか2級に受からずモチベーションが下がっていた方、英語の勉強にくじけず続けやすくなりますよ。
この記事で変更点を紹介していきますね。
2024年6月28日 小学5年生の男の子が英検2級に合格しました。おめでとうございます。
2024年2月 中学2年生と高校1年生が英検2級に合格されました。おめでとうございます。
時間のあるうちに英検を取っておくと、後の受検勉強や大学生活、はたまた留学ととても忙しい時期に余裕がでる。英検で加点や免除があれば、受験で不安な時にとても安心!将来的には通訳案内士や公務員試験でまで優遇があるなんて。。。。
英検準2級プラスとは
英検準2級プラスの水準
2025年度 準2級プラス(新設級)の紹介 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
上の英検公式ページのリンクから実際の問題のサンプルがご覧になれます。
英検準2級プラス面接カードのサンプル
英検準2級から2級を目指していく時、何度も落ちてしまい、心が折れないように準2級プラスを受験して、合格体験を得ていると勉強のモチベーションが上がりますね。
英検公式ページから引用 皆さんの声
英検準2級と2級の間に大きな壁がある
先生の声
英検準2級と英検2級は別物でその壁は大きい。
英検2級では論理的に考える力が求められていて「実用的に英語を使う力」が求められている。
私も英検指導をしていて、そう感じています。準2級までは小学生でも練習すれば、受かりやすいのですが、2級からはすぐには身につかない「論理的思考力」が求められるので、数か月で受かるのは難しいです。それまでの級は1年ぐらいで受かるように作られているので、そう期待して勉強していると心がくじけやすいようです。
公式ページのPDFによると、英検協会は、受験者が学んできた成果が段階ごとに評価し、小さな成功体験を積み重ね継続的な学びにつなげていきたいとも考えています。
受験生の声
英検準2級と2級のレベルの差はとても大きい。英検準2級は3級に近いのかもしれない。
2級の単語レベルは準2級までと大違い
合格に重要となる単語ですが、それまでの級と比べると英検2級の単語レベルは大学受験レベルになるので、英検受験生にとってはとても負担が大きく単語の段階でもくじけてしまう人も多いです。
Twitter(X)で私が行ったアンケートの結果
英検準2級と2級の間に新設級が導入されることについてどう思いますか?
- 賛成 20%
- 反対 48%
- どちらでもない 24%
- その他 8%
英検準2級と2級の間に新設級が導入されることについてどう思いますか?#英検
— Koyuki (@KoyukiU2) October 1, 2023
Twitterフォロワーさんの意見
ココットさん Twitter (X)より
準2級と2級の間は何級なのでしょう?
細かく分けると受験者が増えるのでしょうか?
私は、現在、準2級を取得していて、これから2級を取る予定なので、新たな級は、余り意味がない様に感じます。どうせなら、2級と準1級の間に新しい級を入れた方が良いのではないでしょうか?
碧さん Twitter (X)より
アンケート結果もご意見も準2級と2級の間に新級を作るのにはあまり賛成していない方が多いです。2級と準1級の間に作ったほうがいいという意見を2件いただきました。
受講者からのデータ
2級合格までに要する期間
5 級から準 2 級までは各級の合格までに要する期間がおよそ 1 年間かかる
準 2 級合格者が 2 級に合格するまでに約2 年近くかかる
英検 5 級から準 2 級までの各級を順番に受験し、合格した受験者のデータを抽出(グラフの「5 級から準 2 級までの全級合格者」)し、上述と同様に算出した。なお、準 2 級から 2 級の合格期間(約 21 カ月)は、「5 級から 2 級までの全級合格者」が、2 級合格に費やした期間をもとに推計した(グラフの※ 部分)。
※英検公式ホームページより引用
2025年度 英検準2級プラスの位置づけ(難易度のイメージ)
確実に CEFR の「Independent User」 に近づきつつあることを証明し、学習者の意欲や自信を高める
世界的英語基準のCEFRで見て英検準2級はA2レベル。英検2級はB1~
B2レベル。
A2(初級レベル)からB1,B2(初中級レベル)の差は大きく英検合格などの成果が見えないと受験者は勉強しても効果がでないと感じて英語の勉強のモチベーションを保ちにくくなったり英語に苦手意識を持ちやすくなります。
今回A1からB1ぐらいの目指しやすい級ができると受験生も効果を感じながら楽しく勉強を継続できそうですね。
英検 5 級から 1 級までの各級の級取得にみる英語学習を登山にたとえたイメージ図
英検が発表した登山と英検の各級のイメージ図です。
準2級と2級の間の山道が険しく長いですね。途中「新設級」ができることは受験者にとってほっとできる山の休憩所のようですね。勉強を続けながらも確かに勉強の成果が出たと感じられるのは素晴らしいことだと思います。
ちなみに私が学生の頃は英検3級に合格すると、次は英検2級を目指すしかありませんでした。準2級が存在しなかったのです。
高校1年で英検初受験で3級に満点合格し、高校英語を1年生の時、がっつり詰め込み、高校2年の6月の試験で英検2級に合格できました。英語コース(8割女子)に通っていましたが、クラスで私しか合格しなかったので、嫉妬の嵐に合ったのを覚えています。苦笑
2025年度 英検準2級プラス まとめ
2024年度から英検の各級は要約文が追加され、軒並み難しくなりますが、英検新設級に関しては、受験生の負担を考え勉強をモチベーションを保ちながら継続しやすくするための改善策となり、受験生にとっては悪いニュースではないです。
英検指導講師としては、英検2級と英検準1級の壁は準2級と2級の壁より更に大きく、準1級と1級の壁は更に大きいので、この辺りも緩和策があればと思いますが、そうなると級が増えすぎますね。。。